京都労演特別企画/劇団チョコレートケーキ
あの記憶の記録
京都府立文化芸術会館
2019/11/15 (金) ~ 2019/11/16 (土)
公演申し込みページ
チラシ

劇団チョコレートケーキについて
史実を題材に緻密な調査に基づき描かれる古川健の劇作と、ハードな台詞表現の内に人間味を凝縮させる日澤雄介の演出が加わり、ある種の極限状態にいる者たちの存在に肉迫していく。負荷にあぶり出されるように生まれた俳優の衝動を純度の高い感情表現まで昇華させ、硬質ながらも生々しい人間ドラマを展開する。
2014年、大正天皇の一代記を描いた『治天ノ君』で、第21回読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。2015年には劇団としての実績が評価され第49回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞。
現在、演出家の日澤雄介を代表に、古川健(劇作家)、岡本篤(俳優)、浅井伸治(俳優)、西尾友樹(俳優)、菅野佐知子(制作)、の6名が所属している。

作品あらすじ
アウシュビッツ収容所で、一般のユダヤ人から隔離され、ガス室での大量殺人の手伝いを強制されていたという、ぬぐいきれない記憶を持つ主人公。奇跡的に生還し、今はイスラエルで家族と平穏に暮らす彼ですが、その子どもたちは学校で、いかに国を守るかについて教え込まれていました。血を流しても戦うという息子に、彼はついに重い口を開きます。
食卓に溢れだす虐殺の記憶、それでも祈らずにはいられない平和への思い。彼は教師に言います。「息子に憎しみを教えないでくれ!」
次の世代に何を教え、伝えていくのか。
今の日本に鋭い問いを投げかける舞台です。