地域・分野「9条の会」をはじめ、憲法9条を守り生かす諸活動に、日々ご活躍されているみなさん、ご苦労様です。

 夏の総選挙後の新しい国会では、改憲派といわれる議員の大量落選で、明文改憲への動きには当面、ブレーキがかかった状況となっています。しかし、アメリカの圧力の強まりとともに、アフガン支援のための自衛隊派兵、米軍再編と普天間基地「移転」問題等をつうじた解釈改憲への動きは予断を許しません。

 民主党は、「国会改革」と称しての官僚答弁禁止の一環として、「憲法の番人」と呼ばれてきた内閣法制局長官の答弁を禁じる動きを顕在化させています。歴代政府の憲法解釈を一手に引き受けて来た内閣法制局には功罪両面があります。しかし内閣法制局から憲法解釈の仕事を奪い、「政治主導」ということで、時の内閣が憲法解釈を進めるとしたらどうなるのでしょう。「九条のもとでは集団的自衛権は行使できない」としてきた歴代政府見解なども風前の灯火となりかねません。歯止めなき解釈改憲、究極の解釈改憲への突破口となることの危険性をいわざるをえません。

 それだけに、今、私たちにとっての重要な課題は、来年5月に9条改憲のための「国民投票法」施行を控え、「国民投票法」の廃止・凍結とその発動を許さない、そして憲法審査会の始動を許さない声を大きく広げ、「改憲はしない。憲法を政治に生かす」ことを鳩山内閣に迫ることではないでしょうか。

 今回の署名提出は、そうしたとりくみの一つとしておこないます。もちろん署名運動は、引き続き、いっそう広く、粘り強くとりくみ、府民の過半数をめざしましょう。地域や職場、分野・階層、どこをとっても〝憲法を守り活かすゆるぎない多数派〟を築きましょう。署名集約・提出は第2次、3次・・と継続していきます。

 9条署名にとりくんでおられるすべての「9条の会」や団体・グループ、そして個人のみなさんの署名集約へのご協力を心から呼びかけるものです。

第1次署名集約日
2010年(来年)1月30日(土)

(署名の国会提出日は、2月中をめどに準備をすすめます。)

【署名送付先】 憲法9条京都の会
〒604-8451 京都市中京区西ノ京御輿岡町27-7