戦争はイヤです (F・A)

 ニュースレターも早8号になりました。毎回ご自身の戦争体験を通してどんな言い訳をしても“戦争はイヤだ!!”と熱く 語って頂きました。

 昨日12月8日は68年前の1941年に日本が無謀極まりない太平洋戦争に突入した日です。国民には何も知らされず唯お国のため、天皇陛下のためにと苦しい生活を強いられました。何と国の財政の85パーセントが軍事費につぎ込まれました。

 私は当時4歳でしたが食べる物が無く何時もお腹をすかし、着る物も無く貧しかった暮らしは子供心にも鮮明に残っています。

 12月8日が何の日か判らない人も沢山いると思います。若い世代がどんどん増えています。でも戦争体験は風化させてはなりません。悲惨な戦争、大切な命 、これからもニュースレターは憲法九条について、平和について語っていきます。2009年の今、沖縄普天間基地移設問題は決して沖縄の人たちの問題ではありません。「基地」は戦争を大前提に作られています。

 憲法九条(戦争の放棄)の問題は身近にたくさんあります。

憲法第24条(男女平等)

1 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

今こそ民主主義の発展を
(辻井喬講演会から 12月4日)

講演の中で、「政権交代」は歴史上、画期的だとのべられ、今、憲法を守る、民主主義を実現するチャンスだ。たとえば男女の格差が109カ国中57番目(議員の数、企業の経営者の数など)、産業国家では最大の女性差別国だ、日本は「女性活用小国」である。実際に女性は力を持っている。詩や小説の分野での女性作家の活躍は素晴らしい。にもかかわらず、高等教育の分野では女性は98位、女性問題の名教授でも、理論と実際の私生活とのずれがみられるという現状もある。

マスコミも民主主義の発展を阻害している。真実を描いていない例として、最近中国の祭典に招かれ見聞したことと新聞報道との違い、軍事大国を誇示するパレードが中心だったように報道されたが、現地はお祭りムードで各州、地方の民族色豊かなパレードが圧倒的(4分の3は超えていた)ということを例に挙げて話された。

今、日本人は考えること、物事を自分で確かめ判断することが、この国を安心安全、豊かな国にするために欠かせないということを強調されていました。

(辻井喬=文学者・小説や詩、文学評論で活躍。元西武百貨店社長、セゾングループの統括、無印の創設とう経済界のリーダーとして活躍した堤清二の文学上のペンネーム)
(文責 村上)

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