今こそ、憲法を守り生かそう! 
5・3憲法集会に府内から1700名

憲法施行65年目を迎えた今年の「生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会in京都」は、円山野外音楽堂で開催され、府内各地から1700名が参加しました。

オープニングの〝みんなでうたおう〟(京都うたごえ協議会)(本文後の[画像1])につづいて、主催者あいさつにたった上田勝美さん(憲法学者 憲法9条京都の会世話人)([画像2])は、憲法改正案の国会提出や野田首相が自衛隊をアメリカと一緒に世界の警察の役目を果たすと述べたことなどを厳しく批判し、「今年の憲法記念日は国民がこの歴史を前進させるのか後退させるのかの瀬戸際で迎えた。平和憲法を必ず守ろう」と呼びかけました。社民党・新社会党・日本共産党から連帯のあいさつがされました。

松元ヒロさん(パントマイマー)が、「原発止めて憲法始動」と題してトーク。「君が代」の斉唱強制、TPP・アメリカ言いなりの沖縄基地問題、原発問題などを告発。〝本当に安全で必要なら原発も基地も東京のど真ん中につくったら!〟と話すと、大きな笑いと拍手が起こりました。自身を憲法に見立てた一人芝居では、憲法前文を読み上げ、「現実に合わないから私を変えるって?! 私って理想でしょう。現実を理想に近づけていくもんじゃないの? 一度も戦争で他国民を殺したことがないのが私の誇り。私はみなさんの私です」と訴えました。([画像3])

小学生の子どもたちの憲法抽選会が行われ、松元ヒロさんがくじをひき、4人の子どもたちに憲法や平和、いのちにかかわる絵本がプレゼントされました。([画像4])

「改憲をめぐる現段階」をテーマに講演した木藤伸一朗さん(京都憲法会議事務局長)は、2000年1月に設置された憲法調査会以降の改憲の動きの危険な内容を紹介し、今、天皇の元首化や国歌・国旗の明文化、自衛隊の国防軍への変更など、再登場してきた明文改憲の動きを指摘し、「憲法の価値を実現する国会をつくるため、学習しながら運動を広げよう」と訴えました。([画像5][画像6])

会場と一体となった平和おどりと([画像7])バディタイムのライブ([画像8])のあと、「この国に求められているのは憲法を変えることではなく、憲法にもとづいて政治を進めていくこと。手をつなぎ一歩を踏み出し行動しましょう」と呼びかけた集会宣言を採択したのち、沢田研二さんの歌う「わが窮状」(CD)などとともにアピールしながら、京都市役所まで憲法ウォーク。([画像9])ウオークコンテストは後日表彰されます。ウォークの途上、過日の暴走事故による犠牲者の慰霊のために事故現場で献花されました。

[画像1] オープニング(うたごえ協議会)


[画像2] 主催者あいさつの上田勝美さん


[画像3] 憲法前文を暗誦する松元ヒロさん


[画像4] 憲法抽選会に参加した子どもたち


[画像5] 講演する木藤伸一朗さん


[画像6] 1700人の参加者


[画像7] 舞台と一体となる平和おどり


[画像8] バディタイムの演奏


[画像9] 祇園石段下を行く憲法ウォーク


当日の府内各地(宇治・乙訓)での取り組みも以下に紹介します

5月3日、憲法施行の日である憲法記念日に、宇治橋で「スタンディング・アピール宇治」を行いました。50人が参加して「憲法生かそう」「原発ゼロを」などと自らの思いをボードに書いて訴えました。九条守る宇治連絡会ができて以来続けてきた7回目のアピール行動。小倉九条の会のメンバーが尺八演奏で訴えるなど、多様な訴えに、多くの観光客の方からも「ばんばって」との声を寄せていただきました。


憲法9条守る乙訓ネットは、5月3日、キリシマツツジの名所の長岡天満宮で毎年恒例の宣伝行動にとりくみ18人が参加。
「原発再稼動許すな」「憲法9条を守り生かせ」とよびかけました。