世界に輝け! 憲法9条
沖縄・ニューヨークと連帯し、円山に2000人超が集う

真夏日を想わせる日差しの下で開かれた今年の憲法集会。
プレ企画では、学生・青年の〝鯉のぼりプロジェクト・平和の主張〟とうたごえ協議会のみなさんの合唱が会場に響きわたりました。

木戸衛一さん(世話人・大阪大学大学院准教授)は主催者挨拶で、「政権交代後の初の憲法記念日。戦争文化と平和文化がせめぎ合う重要な岐路に立っている・・・小田実さんの言葉を借りれば、私たち小さな人間の果たす役割は決して小さくない」と呼びかけました。

「沖縄からの報告」にたった新垣繁信さん(基地の県内移設に反対する県民会議共同代表)は、「戦後65年、本土復帰から38年になる沖縄の実態を鋭く告発。普天間基地問題の本質は「アメリカのすすめる戦争に日本を引きずりこうすることにある」と指摘し、「県民の願いは、基地を撤去し安心してくらしたいということ」と訴え、「今、憲法が問われている。全国は一つ、憲法が日々くらしに生かされる日本をつくっていこう」と呼びかけました。

集会では、NPT再検討会議の初日を迎えたニューヨークの京都の代表団(現地は、3日深夜)と、インターネットを使って円山音楽堂をむすんでのエール交換がおこなわれました。国連に提出される署名が700万筆に及ぶとの報告に、会場から歓声が上がりました。

「いのち 平和 9条」と題して講演した早川一光さんは、自らの戦争体験と半世紀以上にわたり地域医療に携わってきた歩みを軽妙な語り口で語り、「いのちを守るのは医者の役目。沖縄の人がいらんという基地はいらん。政府にみんなでそう言いましょう。日本はアメリカに『いらん』というたらええんです」と話しまれました。

閉会挨拶では、世話人の鎌田論珠さんは、「青年と早川さんの世代を越えたアピールと沖縄からの呼びかけ、そして、一人ひとりが大切にされ互いに大切にしあうことが憲法の謳う平和であるということを考えると、今日の集会には特別の意味があった。新しい局面を迎えた憲法を、今日、集まった私たちがさらに大きく育てていこう」とむすびました。

集会参加者は、集会宣言を採択し、円山公園から京都市役所まで、憲法ウォークで市民に〝憲法9条を守ろう〟と呼びかけました。集会には、社民党・新社会党・日本共産党から挨拶をいただきました。(公明党は文書メッセージ)

*お詫び:集会当日の配布の賛同者一覧(プログラム)に、事務上のミスから欠落がありました。心よりお詫びします。

憲法9条京都の会 事務局